「あはひ」
日本の古語。
漢字では「間」と書き
「あわい(awai)」
と読みます。
雅楽を継承する古典楽器の中村香奈子(なかむらかなこ)
舞の松岡佳奈重(まつおかかなえ)
ピアノと歌の新屋賀子(しんやよりこ)の3人で
日本古来×現代の自然観、宇宙観に基づいた響きの空間を奏でます。
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波の音や、鳥の声
季節の響き、天体の動き。。
音楽や音の向こうの、自然界や宇宙には、
膨大な無限の響きがある。
たくさんの揺らぎを内包し、ゆったりと悠久の音楽を楽しむ
雅楽や日本の古典音楽には、
そんな自然界そのもの、いのちの源をそのままにとらえる感性が
息づいているように感じられます。
その技術も、魂も、真摯に継承しながら
個人としてのあたたかな想いもその音色からあふれてくるような香奈子さんの笛と出逢って、
いにしえの時も、今も
国も、形式も ジャンルも
すべてが溶け合う響きの時空間を、届けられるのではという想いが
膨らみました。
日本古来の自然への感性を伝える響きと、
西洋音楽を土台とするピアノや歌
異質なもの(と認知されている)からこそ、
そこで出逢い、グラデーションのように溶け合って立ち現れるあわいの世界によって
どちらもが、その奥底に持つ美意識や 存在そのもののひかりを
より際立った形であらわせる可能性があるのではないか、と感じています。
そして、
自然界に心を重ね、無心に身体に写すことで
祈りへと昇華されていく 佳奈重さんの舞が
あわいの象徴的な存在として 空間をひとつにしてくれるように思います。
わたしたちそれぞれのいのちは、
この世界で「個」として生きる宿命を背負いながら生まれてくるけれど
だからこそ
「個我」が消える響きのなかで
溶け合う喜び
いのちそのものの美しい世界を知る喜びもまた、
わたしたちに与えられているのかもしれないと思います。
そんな響きに、少しでも近づいていけるように…
わたしたちにとって、チャレンジともなりますが
時をこえて懐かしくも新しい「あはひ」の世界を
お楽しみいただけましたら嬉しいです。